デュピクセント®の特性

デュピクセントは、IL-4、13のシグナル伝達を阻害することで、鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎の病態の主体であるType 2炎症反応を抑える、ヒト型抗ヒトIL-4/13受容体モノクローナル抗体(生物学的製剤)です。

デュピクセントは、ヒトIL-4受容体αサブユニット(IL-4Rα)に特異的に結合する遺伝子組換えヒトIgG4モノクローナル抗体です。
IL-4RαはIL-4及びIL-13受容体複合体に共有されているため、IL-4及びIL-13の両シグナル伝達を阻害します。
図1:

鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎の病態とType 2炎症1-11)

IL-4、IL-5、IL-13などのType 2サイトカインは、鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎の病態形成において、①好酸球の分化・増殖・組織への遊走、②B細胞からIgE産生細胞へのクラススイッチ、③鼻副鼻腔粘膜上皮のバリア機能の破綻、 ④杯細胞の過形成及び粘液の過剰産生、⑤過剰なフィブリン網の形成による鼻茸の形成などの様々な生理学的特徴に関与しています。
デュピクセントは、IL-4、IL-13のシグナル伝達を阻害することで、これらのType 2炎症反応を上流から下流まで広範囲に抑制します。
図2:
4.効能又は効果 (抜粋)
鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎(既存治療で効果不十分な患者に限る)
【監修】
福井大学医学部 耳鼻咽喉科 頭頸部外科学教授
藤枝 重治先生
    福井大学医学部附属病院 耳鼻咽喉科 頭頸部外科 講師
高林 哲司先生
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    [著者にサノフィ株式会社よりコンサルタント料等を受領しているものが含まれる。]
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  • [本研究においてサノフィ株式会社の支援を受けた。]
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SAJP.DUP.20.02.0660