デュピクセントの特性
デュピクセントはアトピー性皮膚炎※1治療薬として初めての生物学的製剤(抗体医薬)です。
デュピクセントの特性
1
IL-4/13によるシグナル伝達を阻害し、アトピー性皮膚炎の病態に深く関与するTh2型炎症反応を抑える、世界初のヒト型抗ヒトIL-4/13受容体モノクローナル抗体(生物学的製剤)です。
2
ステロイド外用薬で効果不十分な中等症以上のアトピー性皮膚炎の症状を改善しました(ステロイド外用薬との併用療法)。
- 投与開始後16週時に68.9%がEASI-75※2を達成しました(主要評価項目)。
- そう痒NRS(数値評価スケール)スコア変化率は投与開始後2週時には有意な低下を示し、16週時には-56.6%でした。
- EASIスコア変化率は投与開始後16週時に-80.1%、52週時に-85.0%でした。
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通常、成人には初回に600mg、2回目以降は300mgを2週に1回皮下投与します。
4
重大な副作用として、重篤な過敏症、主な副作用として、注射部位紅斑、注射部位反応、結膜炎などがあらわれることがあります。
*添付文書の「11.副作用」及び「17.臨床成績」の安全性の結果をご参照ください。
※1:既存治療で効果不十分なアトピー性皮膚炎に限る
※2:EASIスコアがベースラインから75%以上改善した患者の割合
【効能又は効果】(抜粋)既存治療で効果不十分なアトピー性皮膚炎
5. 効能又は効果に関連する注意(抜粋)〈アトピー性皮膚炎〉
5.1 ステロイド外用剤やタクロリムス外用剤等の抗炎症外用剤による適切な治療を一定期間施行しても、十分な効果が得られず、強い炎症を伴う皮疹が広範囲に及ぶ患者に用いること。[添付文書17.1.1、17.1.2 参照]
5.2 原則として、本剤投与時にはアトピー性皮膚炎の病変部位の状態に応じて抗炎症外用剤を併用すること。
5.3 本剤投与時も保湿外用剤を継続使用すること。

デュピクセントの作用機序
再生時間:4分43秒
デュピクセントは、アトピー性皮膚炎の病態形成に深く関係するType 2炎症を抑制するヒト型抗ヒトIL-4/13受容体抗体製剤です。
デュピクセントは、IL-4受容体複合体(IL-4Rα/γcもしくはIL-4Rα/IL-13Rα1)及びIL-13受容体複合体(IL-4Rα/IL-13Rα1)に共通のIL-4受容体αサブユニット(IL-4Rα)に特異的に結合することにより両受容体複合体の形成を阻害し、IL-4、IL-13の両方のシグナル伝達を阻害する遺伝子組換えヒト型モノクローナル抗体です。
デュピクセントの作用点
MAT-JP-2301027-1.0-02/2023